第27回【熊本市の新庁舎・新中央区役所はどう変わる?】

 

「はじめての不動産売買に、明るく朗らかな未来を」 株式会社明朗の千場智樹です。

最近、熊本市の新庁舎計画において、概算工事費が2024年時点の想定から大幅に増え、約885億円に上るとの試算が公表され、大きな注目を集めています。

今回のコラムでは、この新庁舎計画がなぜ必要なのか、そしてどのような姿に変わるのかを詳しく解説していきます。

 

なお、本コラムに掲載している新庁舎関連の挿絵は、令和8年1月22日に熊本市庁舎建設課より公表された最新資料に基づいています。

担当者様より、本コラムでの使用許可を快くいただきました。

この場を借りて感謝申し上げます。

 

 

なぜ現在の庁舎から新庁舎へ建て替えるのですか?

主な理由は、現在の庁舎が抱える以下の「4つの深刻な課題」を解決するためです。

 

1.耐震性能の不足

現庁舎は1981年の新耐震基準導入直前に設計された「旧耐震基準」の建物です。

地震大国において、防災拠点としての基準を満たしていないことが不安視されています。

 

2.老朽化の進行

築40年以上が経過し、大規模な改修が行われていないため、配管や空調などの建物全体の経年劣化が目立っています。

 

3.浸水に対する弱点

電気・機械設備が地下に集中しているため、豪雨による浸水被害が起きると、停電や断水により即座に機能がストップしてしまうリスクがあります。

 

4.スペース不足

政令指定都市への移行や業務拡大により、職員数に対して事務スペースが圧倒的に不足しています。

現在は入りきらない部署が民間ビルを賃借しており、市民の方にとっても窓口が分散していて不便な状態です。

 

新しい庁舎はどのような建物になるのですか?

これら4つの課題と市民アンケートを踏まえ、熊本市は新庁舎の「目指すべき姿」を3つ掲げています。

 

1.あらゆる災害に対応できる庁舎

大きな自然災害が発生しても、防災拠点としての機能を止めず、市民を守る司令塔となります。

 

2.質の高い行政サービスを提供できる庁舎

誰にとっても分かりやすく、快適で効率的な窓口サービスを実現。

時代のニーズに合わせ、柔軟にレイアウトを変えられる設計を目指します。

3.まちの賑わいに貢献し、核となる庁舎

市民が気軽に集まり、交流が生まれる憩いの場に。

周辺地域と一体となって街に活気をもたらす存在を目指します。

 

新庁舎・新中央区役所の場所はどこになるのですか?

 

新庁舎(本庁舎・議会)の場所

サクラマチクマモトに隣接する、NTT西日本 桜町ビル跡地に決定しました。

バスターミナルや市電の電停がとても近く、交通利便性は抜群です。

 

新中央区役所の場所

現在は庁舎内に同居していますが、移転後は花畑町別館跡地(旧NHK隣)に建設されます。

景観への配慮や、あちこち歩き回りたくなる、街や施設の『楽しさ』と『便利さ』を高めるため、あえて本庁舎とは別の建物として整備される方針です。

 

いつ頃完成するのでしょうか?

現在の計画(令和8年1月公表分)によりますと、以下のスケジュールで進められる予定です。

 

新中央区役所

2028年度(令和10年度)中に完成予定

 

新本庁舎

2032年度(令和14年度)末頃に完成予定

 

社会情勢や資材調達の状況により前後する可能性はありますが、まずは約2年後に中央区役所が先行してオープンする見込みです。

 

おわりに

今回の新庁舎計画は、単なる公共施設の建て替えに留まりません。

熊本の象徴である桜町・花畑エリアがさらに良くなり、市民の安全を守る「強さ」と、誰もが訪れたくなる「賑わい」が融合した、素晴らしい拠点になることと思われます。

こうした公共施設や都市計画道路の整備は、街の風景を変えるだけでなく、不動産の価値を大きく左右する重要な力を持っています。

道一本、建物一つが新しくなることで、街全体の可能性が引き上げられ、私たちの暮らしはより豊かになっていきます。

 

弊社「株式会社明朗」が掲げる「明るく朗らかな未来」も、そうした住みよい街、安心できる街があってこそ成り立つものです。

だからこそ、私たちは地域の変化をいち早く捉え、新しい公共計画や道路整備の情報を入手した際には、皆様のより良い住まい選びや資産形成のヒントとなるよう、真摯に情報発信を続けてまいります。

工事費用の増大など議論すべき点はありますが、新しい庁舎が完成し、熊本の街がより一層輝きを増していく日が今から待ち遠しくてなりません。

新庁舎の完成、そして熊本の未来を皆さまと共に楽しみにしていきたいと思います。

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