第24回【日本のマンションが「命を守る」3つの理由】

 

「はじめての不動産売買に 明るく朗らかな未来を」株式会社明朗の千場智樹です。

先日、香港で発生したマンション火災のニュースにより、日本のマンション購入をご検討されている方々の中にも、マンションに対してご不安を感じられている方がいらっしゃるかと思います。

 

しかし、ご安心ください。日本のマンションは、皆さまの「命」と「財産」を最優先に考えた、世界でもトップクラスの厳しいルール(法律)に基づいて建てられています。

私が自信を持って「安全です」と言い切れる、日本のマンションの安全性の秘密を、分かりやすくご説明します。

 

 

「燃え広がらない」ための徹底した構造(建築基準法)

 

日本のマンションは、火災が発生しても、炎がすぐに隣の部屋や上下の階へ燃え広がらないように設計されています。

これは、建物の設計に関する非常に厳しいルール「建築基準法」で義務付けられています。

 

コンクリートの壁と床の役割

 

多くのマンションで使われている頑丈な鉄筋コンクリートは、そもそも「燃えにくい」という特性を持っています。

さらに、火災が起きても、この厚いコンクリートの壁や床が防火壁の役割を果たし、炎を閉じ込める時間稼ぎをしてくれます。

「防火区画」という仕切り

 

建物の中は、部屋やフロアごとに「防火区画」という見えない仕切りで区切られています。

火が出た場合、この仕切り(防火扉や耐火性の壁)が機能し、被害を最小限に抑え、住人の避難時間を確保するように設計されています。

 

「必ず逃げられる」ための二重の避難ルート(建築基準法・消防法)

 

火災で最も怖いのは、逃げ道がふさがれることです。

日本のマンションは、「いざという時、誰もが安全に外へ逃げられる」ように、複数の逃げ道が確保されています。

2方向避難の原則

 

大きなマンションでは、万が一、メインの階段(廊下)が煙や炎で使えなくなっても、もう一つの階段や非常口から逃げられるように、2つ以上の避難経路が義務付けられています。

 

バルコニーの「秘密の扉」

 

隣の部屋との境にあるバルコニーの壁(隔て板)は、実は薄い素材でできており、蹴破って隣のバルコニーへ避難できるように作られています。

また、下階へ降りるための避難ハッチ(非常はしご)も設置が義務付けられています。

ポイント:これらの避難設備の前には、絶対に物を置かないように日頃から注意しましょう。

 

「火事を初期で止める」ための最新の設備(消防法)

 

日本のマンションは、火災を未然に防ぎ、初期段階で鎮火するための設備が充実しています。

これは「消防法」という法律で、建物の規模に応じて厳しく定められています。

 

スプリンクラーの設置義務

 

特に火災の消火活動が難しい11階以上の高層階には、火災の熱を感知すると自動で散水し、初期消火を行うスプリンクラー設備の設置が義務付けられています。

火災警報器と消火器

 

各住戸への火災警報器の設置はもちろん、共用部分にはすぐに使える消火器や、消防隊が使うための連結送水管などの設備が整っています。

 

まとめ:法律が皆さまの安全を保証しています

 

日本のマンションの安全性は、「なんとなく安全そう」といった曖昧なものではありません。

建築基準法という「建物のルール」と、消防法という「火を防ぐルール」の、二つの国の法律が、皆さまの住まいをしっかりと守ってくれています。

私ども不動産会社は、これらの法律を遵守し、お客様に安心して暮らしていただける住まいをご紹介しております。

ご不明点、ご不安な点がございましたら、いつでもお気兼ねなくご相談ください。

 

今回のコラムが皆様の明るく朗らかな、また安心できる未来の一助となれば幸いです。

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