不動産コラム第14回【不動産査定の裏側と、高く早く売るための具体的な戦略】

「はじめての不動産売買に 明るく朗らかな未来を」株式会社明朗の千場智樹です。
今回のコラムでは、現在、不動産の売却を考えている方に、事前に知っておいていただきたい内容をまとめました。
それはずばり【不動産査定の裏側と、高く早く売るための具体的な戦略】です!!
目次
不動産査定の裏側
不動産売却を検討する際、多くの方が直面するのが「査定額のばらつき」です。
机上査定では、どの不動産会社も周辺相場を把握していますが、提示される金額は会社によって大きく異なります。
なぜ査定額は異なるのか?
その理由は、不動産会社ごとの「思い」が影響しているためです。
高めの査定額:「他社より高い金額を提示して、売却を任せてもらいたい」という意図から、実際の相場より高い査定額を提示する場合があります。
低めの査定額:「高値で売却を依頼されるとなかなか売れないから、すぐに売れる金額で任せてもらいたい」という意図から、相場より低い査定額を提示する場合があります。
これらの「感情」に左右されずに査定を行えば、実際の相場に近い金額が算出されます。
しかし、不動産売却の経験が少ない売主様にとって、適正な査定額を見極めるのは非常に困難です。
「適正価格」を見極めるには?
では、どのようにすれば適正な相場価格を把握できるのでしょうか?
おすすめの方法は、複数の不動産会社(5~6社程度)に査定を依頼することです。
各社の思いによって算出された査定額を比較検討し、その平均値を「実際の相場価格」とみなすと良いでしょう。
高すぎる価格設定は売却が長期化するリスクを、低すぎる価格設定は本来得られたはずの利益を失うリスクを売主様にもたらします。
弊社では、こうしたデメリットを回避するため、感情に左右されず実際の相場価格に近い査定額の提供を心掛けております。
そのため、弊社の査定額も「実際の相場価格」の目安としてご活用いただけます。
高く早く売るための具体的な戦略
「実際の相場価格」が把握できたら、次はそれを元に売却価格を設定します。
「価格設定」と「価格調整」
売り出し価格は、実際の相場価格よりやや高めに設定するのが効果的です。
これにより、すぐに売れてしまう「即売れリスク」を避けつつ、より高い金額での売却を目指せます。
ただし、相場よりやや高い価格設定では、すぐに売れない可能性もあります。
そこで重要になるのが、その後の「価格調整」です。
どれくらいの期間で売却したいかによって、値下げのタイミングや値下げ幅を調整する必要があります。
この価格調整のノウハウは、不動産会社の知識、経験、そして販売戦略によって大きく異なります。
複数の不動産会社から販売戦略を聞くことが成功の鍵
したがって、不動産会社を選ぶ際、提示された査定額の高さだけで判断するのは避けましょう。
最も重要なのは、各社がどのような販売戦略を持っているか、そして価格調整の方法について具体的な説明があるかどうかです。
例えば、「一定期間内にアクセス数や問い合わせ数が目標に達しなかった場合、いくら価格を見直すべきか」といった具体的なノウハウを持っている会社は、より実践的なサポートが期待できます。
5~6社すべての話を聞くのは大変に感じるかもしれませんが、少なくとも2~3社に絞り込み、じっくりと話を聞くことを強くおすすめします。
複数の会社の戦略を聞くことで、あなたの不動産に最適なアプローチが見えてくるはずです。
不動産売却は短くない道のりであり、信頼できるパートナーと共に進むことが成功への鍵となります。
後悔のない売却を実現するためにも、提示された査定額だけでなく、各社の販売戦略を比較検討し、納得のいく不動産会社を選んでください。
この情報が、売主様の不動産売却の一助となれば幸いです。